マルチセンサー搭載カメラで、信頼性の高い持続可能な荷物配送
DPDハンガリーはブダペストの流通ハブで、荷物の追跡、アクセスコントロールの強化、施設保護の強化、持続可能性の目標達成を支援するために、Axisマルチセンサーカメラを使用しています。このエネルギー効率の高いシステムは、信頼性が高く安全な動作を確実にし、よりスマートな配達のためにハンガリー全土で導入されています。
自動化された流通ハブでの完全な制御
DPDハンガリーは、ヨーロッパ最大の宅配ネットワークであるGeopostの傘下で、Geopost は世界中で1日平均800万個の荷物を配送しています。°
地域市場の急速な成長に伴い、DPDハンガリーはトランジット輸送においてもますます重要な役割を担うようになり、そのため2020年には新規ハブを設置して荷物仕分け能力を2倍に増強しました。
親会社の国際的なCSRプログラムに沿って、二酸化炭素排出量の削減に継続的に取り組んでおり、このグリーンフィールドプロジェクトの実施中も環境面の配慮を最大限に行いました。
5.6ヘクタールの流通ハブにある6,300平方メートルのホールには、58基のドッキングゲートと省エネ型の荷物仕分けシステムが備えられています。完全自動化された2.5メートル/秒のコンベアシステムは、1時間あたり1万1,000個以上の荷物を安全に処理します。
特殊な仕分けプロセスにより、荷物はコンベアシステム全体で安定して搬送され、横方向の動きによる損傷なく正しい積み込みゲートへ運ばれます。
「当社の最先端の仕分けシステムには、各荷物の流れを記録するために、映像を追跡・保存できるカメラシステムが必要でした」と、DPDハンガリーのコンプライアンス・HSSE部ディレクターであるゲルゲー・ショルテース博士は述べます。「同時に、カメラシステムが長期的に経済、信頼性、安全性、持続可能性の面で運用でき、アクセスやコミュニケーション、施設セキュリティ、労働安全システムと統合できることも、当社とって非常に重要です。」
Axisカメラはすべての要件を遵守
DPDハンガリーは、新たな流通ハブを管理するITシステム向けのカメラおよびセキュリティ技術の導入契約をTavacomに委託しました。Tavacomは、Axisカメラを基にしたシステム設計の入札を勝ち取った企業です。
Tavacomは、本プロジェクトでさまざまな Axis製品ラインのカメラを150台以上設置しました。屋外用、防塵・防水保護、耐破壊性が特徴のAxisのバレット型カメラは荷物の経路を監視し、高解像度で画像更新された詳細映像をバーコード読み取り可能な状態で送信します。
Axisのカメラは、最先端技術と持続可能性の両方を重視するDPDハンガリーのすべての要件を満たしています。優れた画質だけでなく、信頼性が高く安全で、エネルギー効率に優れた動作により、幅広いビジネスニーズに対応することができます。
マルチセンサーカメラ
マルチセンサーカメラは、物流プロセス管理および建物保護のために、仕分けホールとドックゲート内外のオーバービューを提供します。マルチセンサーカメラの広域カバーは、高ピクセル密度とシームレスにスティッチングされた高品質画像により、死角を排除します
魚眼カメラは、天井が低いアクセスエリアを監視するのに役立ち、入口には Axis ネットワークインターコムソリューションが装備されています。
Axis Zipstreamテクノロジーを搭載したカメラは圧縮形式でビデオを送信するため、ストレージ容量とネットワーク帯域幅を大幅に削減しながら需要を満たすことができます。低電力でエネルギー効率が高く、PoEスイッチから操作できるため、IRテクノロジーを搭載したモデルであっても、カメラごとに個別の電源を用意する必要ありません。
さらに、リモートで集中管理され、5年間の保証が適用されるという利点もあります。また、Milestone CMSソフトウェアのライセンスにより、マルチセンサーカメラを単一デバイスとして管理できるため、コスト削減や持続可能性の向上にもつながります。
厳密に監視されたプロセス、高品質のサービス
Axis Site Designer 3Dソフトウェアにより、設計作業が格段に簡単になりました。これにより、DPDハンガリーは、品質、可用性、持続可能性の要件を満たすためにストレージ容量と帯域幅を最適化しつつ、可能な限り少ないカメラで流通ハブの広大なスペースをカバーすることができました。
「ブラケットや埋め込みフレーム、その他アクセサリーとともに入札書類に含められるよう、Axis Site°Designer 3Dを使用してカメラの設置場所を詳細に計画しました」と、ゾルターン・ナジ氏は述べます。「これらの計画に基づいて、カメラは迅速かつシームレスに設置されました。カメラは期待どおりに正確に動作し、ライブ運用の開始以来、障害なく機能してきました。」
たとえば、オーバービューカメラ用に選定した天井ブラケットに180度の画角を持つマルチセンサーを2台取り付け、合計8台のセンサーでホール内を360度カバーできます。
Axisのカメラが提供する、さまざまなイベントを検出する高度な分析機能で画像を分析することにより、DPDハンガリーは貨物のルートなどに関する質問にすばやく答えることができます。
また、ラインを越えた場合や強い振動があった場合にアラームを送信できるため、労働安全規則の遵守に役立ちます。受付エリアに設置されたVoIP (SIP) 電話と連携することで、アクセスの安全性を高めるとともに、従業員にとっても利便性が向上します。
Axisのカメラは、ベンダーが保証する高い信頼性、故障のない動作、最適なリソースの使用、高いエネルギー効率、そして長期的な信頼性を備え、持続可能性戦略の実施を含む当社のビジネスニーズに確実に応えます。
スマートソリューションを全サイトに導入
DPDハンガリーが導入システムに満足していることの表れとして、2020年のブダペスト流通センターの引き渡し以来、同社はこの実績あるソリューションを国内の他拠点にも拡大し、各拠点に平均8～10台のカメラを設置しています。
2022年、同社は流通センターの隣にハンガリー最大のデポを開設し、Tavacomはさらに145台のAxisカメラを設置しました。
「荷物配達市場がダイナミックに進化する中、当社の流通センターと倉庫は急速な交通量の増加に直面しており、競争力を保ち持続可能に運営するためには、まさにそのようなソリューションが必要です」と、ゲルゲー・ショルテース博士は述べます。
