Axisは監視の目的以外にも、温度監視用のサーマルカメラを提供しています。 このタイプのカメラは熱に基づく正確な検出が必要な場合に最適で、完全な暗闇や照明条件の厳しい場所、薄霧、煙の中でも監視できます。
サーマルカメラは、有機物および無機物から放射される熱のみに基づいて画像をキャプチャーします。 またサーマル画像技術は人間の目で識別できる範囲に依存しません。したがってサーマルカメラは、完全な暗闇、影、反射光などの厳しい照明条件に左右されることがありません。 さらに、煙や薄い霧の中でも監視可能です。 また個人の特定につながる画像を作成しないため、個人的な尊厳を侵害せずに監視を実施する目的に使用できます。
Axisのサーマルカメラには、温度をリモートで監視できるモデルもあります。 現場へ出向くことなく、機器がオーバーヒート寸前であるかどうか判断できます。 温度が設定された閾値を超えた場合や、急激に変動した場合には通知が届きます。 これにより時間を確保し、不要なダウンタイムの回避措置を講じることができます。 さらに、予知保全計画を立てることも可能になります。 Axisの温度監視カメラには早期火災検知機能も搭載されています。したがって、トリガーを設定することにより、火災の初期兆候やオーバーヒートの可能性について警告を受け取ることができます。
Axisのサーマルカメラは強力な分析プラットフォーム上に構築されており、テイラーメイドのサードパーティ分析機能や、攻撃的な行動や銃声を検出したときなどにイベントをトリガーする音声分析機能を追加できます。 熱ベースの画像と分析機能を組み合わせて活用し、検出を強化することで誤検知によるアラームを削減できます。担当者は不要な対応に時間や労力を奪われることがありません。 さらに、サーマルパレットは同じ量の熱エネルギーを放出するさまざまな熱源を識別する際に役立ち、シーンの解釈をさらに簡単かつ効率的にします。
AxisサーマルカメラはIP66、NEMA-4X、およびIK10規格に準拠しており、さびや腐食に対する耐性が高く、過酷な環境への設置に最適です。 高い信頼性を提供するほか、不正アクセスを防止し、システムを保護するサイバーセキュリティ機能を内蔵しています。 たとえば、署名付きファームウェアとセキュアブートがファームウェアの改ざんを防ぎ、承認されたファームウェアに限り確実にインストールできます。 また、必要に応じてセキュアブートを行うことで、工場出荷時の設定以降にカメラがマルウェアに一切感染していないことが保証されます。
サーマルカメラは、ビジュアルカメラよりも厳しい輸出管理規制の対象となります。 Axisは、世界のほとんどの地域の輸出規制法に準拠するため、30フレーム/秒と8.3フレーム/秒の両方のサーマルカメラを提供しています。 30フレーム/秒のカメラと8.3フレーム/秒のカメラでは、フレームレート以外に違いはありません。
Axisサーマルカメラの中には、特定の条件下で正確な温度測定が可能な機種もありますが、それらは人間の発熱検知や、病気または健康状態の診断、緩和、予防のために特別に設計されたものではありません。