Grey empresarial building viewed from its right side.
商業不動産

持続可能性の選択。

組織: BC Empresarial
場所: バランキヤ, コロンビア
顧客のニーズ: 運用効率
バランキヤ, コロンビア, 

コロンビアのBC Empresarialビルは、PVCを使用しない低消費エネルギーのカメラを実装した結果、LEEDゴールド認定を受けました。

ミッション

多くの企業が環境への影響をこれまで以上に意識するようになっています。 BC Empresarialは、国内および海外の多くの大企業がコロンビア本社を構える高層オフィスであり、当初より環境の持続可能性を念頭に置いて設計されました。 建物のセキュリティを強化するだけでなく、「環境に配慮した起業家精神」の概念を促進することができるビル管理システム (BMS) およびIP映像監視システムを実装する計画を初めから立てていたのです。

解決策

BC Empresarialは、必要とされるスケーラビリティ、使いやすさ、耐久性と、アラート管理システムに統合されたカメラ間で同期された映像を同時に検索する必要性を考慮して、Milestone XProtect®のビデオ管理ソフトウェア技術を搭載したアクシスのIPカメラを採用しました。カメラはPVC不使用で、エネルギー消費量が少ない設計となっています (照明の設置を必要としない統合赤外線モデルを含む)。 60台のカメラすべてにPoEを搭載することで、1本のケーブルから直接スイッチに接続できるため、インフラストラクチャをさらに節約できます。

結果

電力とデータの伝送を1本のケーブルのみで行えるAXIS P5414-EなどのPTZカメラと、エネルギー効率と耐久性の高さが保証された赤外線LEDを使用するAXIS P3364-LVなどのカメラを使用することで、BC Empresarialは持続可能性の概念に合致する映像監視システムを設置できました。 アップグレードされたシステムにより建物の運用が大幅に改善および合理化され、すべての記録と監査が可能になり、最終的にはセキュリティの向上にも貢献することとなりました。

オープンアーキテクチャの概念に基づいたIP映像監視技術と、建物全体の運用を監視および制御する建物のオートメーションシステムを導入しました。
Naisir Abdala氏、AP Engineering代表。

単一のLEDよりも少ないエネルギー

BC Empresarialは、高さ19階建て、約130,000平方フィート (約12,000平方メートル) の面積を持つ正方形の建物で、労働者や一般の人々を含む1,500人以上の訪問者を日々受け入れています。 持続可能性の考えに基づいた設計の結果、コロンビアのカリブ海沿岸で初となるLEEDゴールド認定の建物になりました。 すべてのアクシスカメラでPower over Ethernet (PoE) を利用しており、インフラストラクチャのコストを削減しながら設置を簡素化します。

建物に設置された他の機器の中には24台のAXIS P3364-LVカメラがあります。これらのカメラでは、赤外線を非アクティブにするとわずか5.9Wの電力のみ消費します。最大100フィート (約30.5メートル) 離れた距離でIRをアクティブにすると、12.1Wの電力を消費します。 通常は、このカメラで使用するように100フィート (30.5メートル) のIR範囲でアクティブにすると50W消費されます。これは、PVC不使用のAXIS P3364-LVと比較して8倍もの消費電力に相当します。

建物の高品質な仕上げとインテリアデザインに合わせるため、AXIS P5414-E PTZ Network Cameraが採用されました。 また、PVC不使用の革新的な設計により、取り付けアームを使用せずに直接設置でき、周囲の環境とも完全に調和します。 このモデルは建物の外観にカモフラージュする卓越したデザインから、アクシスはレッド・ドット賞も受賞しています。 組み込み型の取り付けサポートにより、追加のハードウェアを必要としないため、設置がより迅速かつ簡単になり、大幅なコスト削減を実現しています。

このプロジェクトには、手のひらサイズの超小型AXIS M3004-V Network Cameraも29台含まれています。 最大エネルギー消費量2.2Wは、アクシスの既存のカメラの中でも最低レベルとなります。 たとえば、単一のLEDライトでも通常は6W消費します。

Interior of dark lobby, two people in background.

AXIS P3384-Vは照明条件が厳しい環境に最適です。また、PVCを使用せずにLightfinderテクノロジーを利用することで、低光量で優れた性能を発揮する高感度のカメラを実現しているほか、夜間でも画像をカラーでレンダリングする機能を搭載しているため、照明を追加する必要がありません。

実装過程においては、オペレーターが同期された映像を同時検索する方法、アラーム管理者として従事する方法、建物のセキュリティに大きく貢献するその他の機能を学習する方法について指導を受ける機会を設けました。

運用効率と持続可能性

このイニシアチブの最大の課題の1つは、エネルギーを節約し、認証を取得するために必要なレベルまで運用効率を高められる、完全に持続可能なシステムというクライアントの要件を満たすことでした。

「この建物には、スケーラブルで使いやすいオープンプラットフォームをベースとするIP映像監視システムを考案しました」と説明するのは、アクシスのパートナー企業であるAP Engineeringの代表、Naisir Abdala氏です。

XProtect映像管理プラットフォームによって提供される運用および管理機能により、たった一人のオペレーターで建物全体のシステムを管理することができます。 さらに、オープンアーキテクチャのフレームワークを使用することで、アップグレードによる長期的な追加投資も不要です。

製品とソリューション

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