持続可能なシステムを使用する革新的なソリューションで高速道路プロジェクトを記録
Camera Control UKが再生可能ソリューションの一部にAxisの監視カメラを組み込んで大規模な高速道路インフラプロジェクトの進捗状況を追跡
ミッション
2011年にML2 Networxとして立ち上げられたCamera Control UKは、セキュリティ、リモートCCTV、アクセスコントロール、タイムラプス画像、サイト通信に力を入れています。 ビデオ制作会社であるMB Productionsのプロジェクトでは、高速道路インフラストラクチャプログラムを記録するために、パースからインバネスまでのルートに沿って監視カメラを配置する必要がありました。 A9分離帯設置プロジェクトは、中央分離帯を設置することで交通の流れを大幅に改善し、渋滞を解消することを目指しています。 監査のために作業を記録し、証拠を残し、今後のプロジェクトのサンプル資料として使用するためには、タイムラプスビデオが必要でした。 通信ネットワークや電力供給のない地域でも運用できるだけでなく、気候条件や建設ロジスティクスにも対応できるソリューションが求められていました。
ソリューション
Camera Control UKは、Axisと緊密に協力して、10分間隔でプロジェクトの高画質タイムラプス映像を録画するシステムを開発しました。 このソリューションは、8メートルのマストに取り付けたAXIS P1448-LE Network Cameraを使用するもので、低光量の場所や過酷な条件でも高品質の4K画像を撮影できます。 風力タービンと太陽光発電パネルを組み合わせた機構を通じて各マストに電力が供給され、同じしくみで予備の電源ユニットも充電されます。 マストは専用の無線ネットワークを使用して中央制御室にリンクされており、システム全体をリモートで監視して動作状態を随時確認できます。 リモート管理により、進行中の作業を正確に画像化するためにカメラを微調整することもできます。
結果
MB Productionsには、プロジェクト全体の概要を4K解像度で完全に把握できる革新的なソリューションが提案されました。 このシステムは、道路の改修と改装にかかる膨大な作業の成果を画像で残すために印象的なタイムラプス画像を撮影しただけでなく、100%持続可能な方法で動作しました。 現地の電力供給源を必要とせず、ディーゼル燃料発電機も不要なこのソリューションは、自然力を活用してできることを実証した、 100%環境に優しいソリューションになりました。
高速道路の挑戦
スコットランドのパースとインバネスを結ぶ80マイルの非分離道路を整備するべく、大規模な高速道路インフラプロジェクトが進行しています。 進行中の作業を記録できるソリューションを作成するための入札で選ばれたのが、制作会社のMBPでした。 受注したMBPは、プロジェクトを実現するための監視インフラストラクチャを作成し、テクノロジーを導入するためにCamera Control UKと接触しました。
それは簡単にまとめると、路線を効率化して交通の流れをスムーズにするために非分離道路の路幅を拡張して中央分離帯を設置する、10マイルの区間にわたる工事を記録するというものでした。 最初に道路沿いのカメラに電力を供給する方法が議論されましたが、数マイルのケーブルをディーゼル発電機と組み合わせて使用するという案は、Camera Control UKのディレクターであるMartin Naylor氏が言うように、実行可能な選択肢ではありませんでした。 「最初に出てきた案は、高速道路の工事区間の中間地点にディーゼル発電機を設置し、そこから電気ケーブルを両方の方向に5マイル引っ張ってくるというものでした。 高速道路の直線部分とは異なり、このルートは曲がりくねっていて、経路を妨げるジャンクションや住宅まであります。 この案は実現可能ではありませんでした。 私たちはもっと良いソリューションを見つけなければなりませんでした」
再生可能エネルギーの活用
ロジスティクスの観点から困難なことは明らかでしたが、環境の観点で言っても、ディーゼル発電機の使用は不要な汚染物質を引き起こすので、長期的なプロジェクトには不向きでした。 それでも、Martin氏は挑戦を楽しんでいました。 「さまざまなオプションを検討した結果、現地での送電を回避するためにオフグリッドのソリューションにする必要があることに気付きました。ワイヤレス通信を組み込み、再生可能エネルギー源を利用する、環境に優しくて長期的に持続可能なソリューションです」
最初の調査と提案に関する合意により、Axis製ネットワークカメラ、充電式バッテリーを備えた電源ボックス、風力タービン、PVソーラーパネルで構成されるソリューションが決定しました。 風力と太陽エネルギーの両方を利用し、バッテリーを緊急バックアップとして機能させることで、チームは現地の電源を必要としない、完全自給自足のシステムを開発し、100%の稼働時間を保証できました。この枠組みに命を吹き込むためには、暗い場所でも高解像度の画像を生成できるカメラが必要でした。 MB Productionsは、4K画像を使用して完全なシネマトグラフィ体験を創出したいと考えていました。 高精細画像機能と、あらゆる天候と極端な温度に対する耐久性を備えたAxisの4Kバレット型カメラが選ばれたのは、当然の結果でした。
Martin氏は次のように詳細を述べています。 「最終的なシステムでは、ルート上の要所に位置するさまざまなタッチポイントで8つの電源パックと8つのタワーを使用し、タワーごとに1、2台のカメラを使用します。 リモートでズームとフォーカスを制御できるAXIS P1448-LEカメラは驚異的な画像解像度で撮影でき、撮像画像の微調整も可能です。 Wi-Fiサービスが提供されていない地域では、独自のマストを設置して何より重要なクラウド接続を可能にする必要がありました。そうすることでAxisのネットワークカメラは、シンプルなIoT接続を使用して信じられないほど高画質の画像を配信する優れたソリューションとして機能します」
イノベーションを本当に重視しているAxisは理想的なパートナーです。監視の限界を突破するための課題をじっくり時間をかけて理解してくれるだけでなく、持続可能性と倫理性を追求する姿勢は称賛されるべきであり、他のテクノロジー企業にとっての刺激にもなるからです
高品質のソリューション
システムは必要な画像を生成するだけでなく、直感的に操作できるように設計されています。 監視データは中央監視ステーションに送信されて表示され、後で取得するためにクラウドに保存されます。 システムはリモートの監視と制御が可能で、それぞれの電源ボックスの残量と消費パラメータが表示されるため、システムの状態をすばやく分析できます。 システムをよく監視することで、年間を通じた太陽の位置の変化や付近の樹木の生長といった、電力生成に影響を及ぼし、その後の画像の生成にも影響が出る可能性がある問題を簡単に特定できます。
Martin Naylor氏は、このソリューションを実現に導いたAxisとの関係について、 「イノベーションを本当に重視しているAxisは理想的なパートナーです。監視の限界を突破するための課題をじっくり時間をかけて理解してくれるだけでなく、持続可能性と倫理性を追求する姿勢は称賛されるべきであり、他のテクノロジー企業にとっての刺激にもなるからです」とコメントしています。完成したタイムラプスビデオは、作業慣行の証拠、進捗状況の正確な視覚的記録となり、監査目的で使用できます。 さらに、これは将来のインフラストラクチャプロジェクトのサンプル資料にもなります。 このソリューションは、自然の力を活用したカーボンフットプリントが実質ゼロの非常に革新的なプロジェクトを現代の世界でどのように実現できるかを示しています。
MB ProductionsのディレクターであるMatt Brown氏は、次のようにコメントしています。「A9で進められている作業を美麗な4K画像で撮影できるようになりました。 Camera Control UKは、電源もワイヤレス回線もない地域で電力と接続性を得られる完全に環境に優しいソリューションを生み出しました。きわめて巧みなエンジニアリング技術です。 Axisカメラは非常に堅牢で、品質についてはこれまでの他のカメラとはまったく別格です。 このプロジェクトは大成功を収めています」