ITディストリビューターが活用する在庫セキュリティと利益保護のための専用ソリューション
EET GroupはAxisと連携し、強力なセキュリティおよびビジネスインテリジェンスソリューションを実現させました。このソリューションによって受注対応を完全に可視化し、拠点全体を保護しています。
急速な成長を遂げるITディストリビューターのEET Groupは、増加する在庫量のセキュリティプロビジョニング向上のため、防御性を高めるセキュリティソリューションを導入しました。 デンマークのバレルプに展開する物流センターのセキュリティ強化に成功した同社はさらに、ビデオ主導のインサイト活用について実験を進めました。この結果、受注全体のピッキング精度が99.8%まで向上しています。
欧州の24か国で事業を展開するEET Groupでは1,100を超えるブランドを取り扱っており、年間取引顧客数は31,000社を超えます。 EET Groupの物流センターに加えて、フランス、スペイン、英国、ノルウェーにもサテライト倉庫があり、監視デバイス、セキュリティデバイスを含む幅広い機器とコンポーネントを供給しています。 長年にわたりAxisのディストリビューションパートナーとして活動しているEET Groupは、社内外の防御性を高める堅牢かつ信頼性の高いソリューションの導入に際しても当然のようにAxisを選択しました。
EET Groupで監視・セキュリティ事業部長を務めるBo Ørbjerg氏は、次のように説明します。「EET Groupが目指すのは、欧州最大の品揃えと事業部のノウハウを活かし、欧州市場で最も人気のある効率的な付加価値型のニッチなITディストリビューターです。 非常にペースの速い業務環境なので、すべてを人間の目で監視することは不可能です。ビジネスと貴重な在庫を保護するための信頼できるソリューションを導入するにあたって、筆頭候補となったのがAxisでした」
同社は合計で30台だった従来のカメラをリプレースして新たに130台のAxisカメラの運用を開始したほか、オンボード分析とサードパーティのビデオ管理 (VMS) システムへのフィードも導入しました。 この結果、管理チームとセキュリティチームは多忙なオペレーションフロアに加えて建物の外周全体も監視できるようになりました。光量が乏しい時や悪天候でも、Axis Lightfinderをはじめとする機能のおかげで優れた画質が提供されるためです。
EET Groupのソリューションは最先端のセキュリティを実現すると同時に、ビデオのデータが生成する強力なビジネスインテリジェンスを活用して利益保護チームをサポートします。
インテリジェントな追跡によるソリューションの拡張
セキュリティの取り組みに加えて、このシステムの機能を使って既存のプロセスと手順を監視する試みも可能になりました。EET Groupの狙いは、ビデオのデータを従業員研修や生産性を向上させる手法の検討にも活用することでした。 セキュリティシステムを使うと倉庫のフロア全体で高品質のビデオをキャプチャーできるとわかったことで、オペレーション全体の支援にビデオを役立てるという発想が生まれたのです。 その結果実現したのが、包括的な追跡ソリューションの導入です。 現在EET Groupでは、Axisカメラを活用してすべての注文に関するビデオデータを利益保護の目的でキャプチャーし、保存できるようになりました。
Bo Ørbjerg氏は次のように語っています。 「注文品がピッキングされて梱包されるたび、Axisのカメラが驚くほど鮮明な画像を提供してくれます。 このデータに日付を記録し、注文番号と共に保存すれば、後日検索することも可能です。 商品の紛失や破損についてお客様からクレームがあった場合は、この映像を取得して分析することで、何が起きたか判断できます。 カメラが発送の準備が整う瞬間まで商品を追跡しているので、私たちも倉庫での工程全体を効果的に追跡できます。 このソリューションは、EET Groupが対応する注文をすべて完全に可視化しています」
利益保護という観点で、これはビジネスにとって重要な機能です。 たとえば受け取った商品の破損に関するクレームが正当なものである場合、そのデータを含むビデオは、梱包を改善する必要性について従業員の学習を支援する強力なツールとなる可能性があります。 このソリューションの機能は、倉庫に搬入する商品の監視にも非常に役立ちます。 トラックは24時間体制で到着し、さまざまな種類の商品を大量のパレットに積んでいます。商品の紛失や破損を迅速に発見して報告するためには、ビデオによる記録が確実です。 仮に受領手続きが完了した商品であっても、パレットを開梱してパッケージを開く際の鮮明なビデオが残っていれば、受け取った商品の状態について反論の余地のない証拠となります。
ビジネスの成長を支えるビデオデータ
さらに同社では、かつてないほど集中した需要に応えるためのオートストアシステムも導入しました。これは、コンポーネントや周辺機器を入れた棚から商品をピッキングし、担当チームがピッキングして梱包できる状態に整えて提供するロボットです。 このシステムは注文対応チームのスピードと能力を大幅に向上させ、1昼夜のオペレーションでの注文対応件数が、100件ほどから数千件にまで上昇しました。 Axisのソリューションは、同社の施設と商品を安全に保つと同時に、主要な受注情報をログに記録することで稼働ペースを維持することに成功しています。
非常にペースの速い業務環境なので、すべてを人間の目で監視することは不可能です。ビジネスと貴重な在庫を保護するための信頼できるソリューションを導入するにあたって、筆頭候補となったのがAxisでした。
現場作業担当者の動きを分析するカメラ主導のインテリジェンスに基づいて、倉庫内の商品の配置を変更したこともあります。 生産性向上のために、ゾーン間を徒歩で移動しなければならない時間を短縮しました。現在ではタイトな締切内でもタスクを達成しやすくなり、担当者の士気も向上しています。
Axis Communicationsのディストリビューションアカウントマネージャー、Niklas Hanssonは次のようにコメントしています。 「EET Groupのソリューションは最先端のセキュリティを実現すると同時に、ビデオのデータが生成する強力なビジネスインテリジェンスを活用して利益保護チームをサポートします。 今後もEET Groupのチームと緊密に協力できればと願っています。ディストリビューションパートナーが、独自のニーズに応じてAxisのソリューションを導入するという決断をしてくださったことは、私たちにとって大変な栄誉です」
EET Groupは現在1,100の主要なブランドと連携して120万点の商品と部品の在庫を保管し、年間110万件の商品配送を行っています。 拠点周辺のセキュリティプロビジョニングにより、これまでセキュリティ関連の重大なインシデントは1件も発生していません。また運用面では、ビデオ主導のインサイトを活用して、EET Groupの全注文におけるピッキング精度を99.8%まで向上させることができました。 可視性を高め、より厳密な制御を実現したことで、EET Groupは顧客に卓越した価値を継続的に提供できる特別な地位を確立しています。