Gate waiting area viewing airplanes outside.
輸送

迂回投資。

組織: RIOgaleão – Tom Jobim国際空港
場所: リオ・デ・ジャネイロ, ブラジル
顧客のニーズ: 運用効率, 公共の安全, インシデント検知
リオ・デ・ジャネイロ, ブラジル, 

リオ・デ・ジャネイロの主要な空港が、長期的な運用改善を支援するビデオ監視システムを採用。

ミッション

リオ・デ・ジャネイロは、南米、および南半球全体で最大の観光都市です。 ヨーロッパ、アフリカ、中東、アメリカ大陸からの観光客が目指してくるのがアントニオ・カルロス・ジョビン空港(旧ガレオン国際空港)です。 2014 年に管理権を取得した経営会社が最初に直面した問題は、2016年のオリンピックのためのビデオ監視システムであり、また、2039年の管理契約終了時まで、空港の運営に長期的な支援を提供することでした。

ソリューション

インテグレーターのZiva Tecnologia e Soluçõe社は、いずれは空港の管理を支援するスマートツールに発展させることができる、ビデオ監視プロジェクトを提案しました。 空港の機密領域のセキュリティーはAxis IPカメラを設置して強化しました。 これにより、高画質の監視画像をすべての歩道、手荷物エリア、X線管理、貨物エリア、滑走路から取得することができるようになりました。

リオのMaracanãスタジアムのサッカー場の39倍にあたる計280,000平方メートル の空港領域を、5台のPラインモデル、QラインのAXIS Q1615-Eを含む820台以上のAxis network camerasが設置されました。 すべてのカメラはAxisのパートナー会社であるIntelligent Security Systems(ISS)社のSecurOS Enterpriseソフトウェアによって管理されます。

結果

画像が得られたことで、空港は安全上の問題に迅速に対応することができるようになっただけでなく、歩道から離陸の瞬間にいたるまで、アントニオ・カルロス・ジョビン空港の中での乗客体験全体に対応することができるようになりました。 選択されたモデルは、ブラジルで最大の面積と、二番目に利用者の多いこの空港の各部門の要件に適合できました。 新しいシステムによって業績が上がり、 空港は南米で最高の遅延率の低さを達成し、南米で満足度1位にランク付けられました。

Circular parking garage viewed from outside with trees and roads in front.

安全第一

プロジェクトの初期段階では、歩道、手荷物管理、X線管理、乗客用通路や、セキュリティー計画のもう一つの大きな側面であった、アクセスコントロールに統合された機密エリアのみを対象としました。 前の管理会社から引き継いだ旧式のカメラを使って監視されているその他のエリアは、プロジェクトの次の段階でカメラの交換を始めました。

空港の職員は、画像を使用して、アントニオ・カルロス・ジョビン空港と近隣屋外領域内で容疑者を特定し動きを監視しました。 必要な場合は、国家警察、軍隊、爆発処理班などの他の警備局にも画像を提供できます。

駐車場のモニタリング、荷積み/荷下ろしエリアの歩道、空港へのアクセス路、貨物ターミナル、国歳入庁、乗客の搭乗、飛行機の動き、手荷物用ベルトコンベアー、さらには、ソフトウェアにさまざまなアクセスコントロールデバイスが統合されている従業員専用エリアにいたるまで、全領域をISSソフトウェアを使って監視しました。

ブラジルISS country managerのAlexandre Nastro氏によると、「アントニオ・カルロス・ジョビン空港の機密エリアは100%画像で監視しており、現在は意思決定や提供サービスの改善に活用するためにこれらの画像をデータに変換しています。

オリンピックの経験

2016年8月、リオ・デ・ジャネイロでは世界最大のスポーツイベントが開催されました。 この月、海外からリオを訪れた観光客は450,000人にのぼりました。 このうち、多くの人がアントニオ・カルロス・ジョビン空港経由でMarvelous Cityに到着しました。 最大で1日85,000人以上の乗客が空港を利用しました。

この期間は、空港に導入された新しいビデオ監視の最初の大きな試験になりました。 警備の問題に関する実用的なテストを行った後、空港の管理会社は、システムを他の目的で使用できる可能性について検討しました。

滑走路の監視に4Kを使用

乗客の体験を改善するために画像の使用が拡張されました。 「駐車券を失くした乗客への対応など、単純な操作にカメラを使用しました。 Datacenter CoordinatorのBernardo Hoelz氏は、「乗客が空港を通った経路を追跡して、どこを通過し、どこで駐車券を失くしたかを特定できました」と述べています。

Gate waiting area, gate sign and colorful chairs.

地面に落ちていた駐車券を見つけることにつながった、この運用フロー改善のプロセスは、安全目的で採用されたプロセスに似ています。 画像を使うことにより、管理室にいるオペレーターがターミナル内で人だかりがしている所を検知し、より短時間に警備員を配置することができます。 「画像は、警備以外にも空港の複数の場所で使用されています」と、 IT and Telecom Infrastructure ManagerのAntônio Nóbrega氏は述べています。

その一つが交通整理です。 現在、Axisの4Kカメラ4台を使って空港を監視し、管制塔に画像を転送して、空港から発着する 国内便5便、国際便21便の合計26の航空便を管理しています。 画像の解像度は高く、航空機番号が読み取れるほどです。

照明が暗い場所でも 問題ありません。

システムは、乗客が空港施設に入る前から乗客を追跡しています。 暗い、あるいは光が非常に弱い条件でもカラー画像を出力できるAxis Lightfinderテクノロジーが搭載されたAXIS P1365-E Network Camerasを空港の歩道エリア全体と、ブラジルで最も多くの貨物を処理するターミナルである貨物エリアなどの、照明が暗いエリアに設置しました。

Airport exit from inside with focus on lightning.

空港で試験した結果、高い画質が得られたAxis Lightfinderテクノロジーが搭載されたAXIS P1365-Eカメラを、空港の歩道エリア全体と、ブラジルで最も多くの貨物を処理するターミナルである貨物エリアなどの、照明が暗いエリアに設置しました。

「このカメラを購入した理由は、歩道エリアや他の照明が暗い場でも撮影できるAxis Lightfinderテクノロジーにあります。 試験を行い、特定のスペースに使用されています」と、Hoelz氏は語ります。

低コストのストレージ

アントニオ・カルロス・ジョビン空港は、そのネットワークに転送されているデータ量を含め、何もかもブラジルで一番です。 このため、Bernardo Hoel氏によると、プロジェクトでAxisの評価が高かった理由の一つは、プロジェクトの総実装コストの削減に貢献した、Axis Zipstreamテクノロジーでした。

「Axisの評価が高かった理由の1つはZipstreamで、プロジェクトでは大量の台数のカメラを購入する必要があったため、低コストのストレージが可能であることが決定打となりました」と、Datacenter CoordinatorのHoelz氏は述べています。

Axis Zipstreamテクノロジーは、重要なディティールが含まれた場面を、フル画像品質で録画し、他の部分をフィルター処理できるため、帯域幅とストレージの使用量を50%以上削減できます。

顔、入れ墨、自動車のライセンスプレートなどの、捜査上重要となるディティールは隔離、保存され、白い壁、土手、草木などの画像は消去できるため、ストレージスペースが増加し、顧客のコストを削減できます。

このプロジェクトのために購入されたすべてのカメラはAxis製でした。 このプロジェクトでAxisが最上位にランク付けされた理由は、Axis Zipstreamテクノロジーです。
アントニオ・カルロス・ジョビン空港、Datacenter Coordinator、Bernardo Hoelz氏

将来性

2039年までに、8000万人の乗客がこの空港を利用すると見積もられています。 このことから、プロジェクトのもう一つの重要な要素は、将来の発展に備えるための拡張性です。 投資は、長期的な視野でおこなわれます。

この発展の例としては、荷積み/荷下ろし場などの特定エリアでの車両の流れや滞在時間の測定、渋滞を予想するための解析の実行、交通の担当者が事象に対して事前予防的に対応できるよう警報を発信する機能が挙げられます。

Gate waiting area, grey seats and poles.

自動システムと画像が統合されたもう一つの例としては、ビデオ管理システムが空調システム、エレベーター、エスカレーター、照明と通信して、空港内での乗客の量や動きに従ってリソースを配置したことが挙げられます。 制限されたエリアには、顔認証や他の分析テクノロジーも採用されました。

新しいカメラを使って、空港はビデオ解析の導入に適した環境を構築しました。 「このプロジェクトによってリソースを有効活用する基礎が築けましたが、まずはこの環境でプロジェクトを始動し、ビデオ解析から最大限の利益を引き出す必要がありました」と、Antônio Nóbrega氏は言います。

製品とソリューション

Woman boarding airplane with sunlight in the background

航空

セキュリティの脅威を防ぎ、空港サービスを最適化するコネクテッドテクノロジーにより乗客を保護し、乗客の旅行体験を向上させます。
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