エクセレントケアシステム
医療

最新のネットワークカメラと連動した介護支援システムで24時間365日安心・安全な暮らしの実現へ

組織: 株式会社エクセレントケアシステム | 株式会社エクセレントケアサポート
場所: 兵庫県宝塚市, 日本
顧客のニーズ: リモート監視
兵庫県宝塚市, 日本, 

入居者の生活に寄り添った見守りシステム


課題

2021年8月1日に兵庫県宝塚市にオープンしたエクセレント宝塚ガーデンヒルズは、介護付き有料老人ホームとして居室 130室、大浴場、レストランの他、割烹料理を提供する飲食スペースを併設している。飲食スペースでは入居者と家族が一緒に食事とコミュニケーションできる場として活用されている。また飲食スペースは一般の方にも利用可能な場所として提供されており、地域密着を考慮した初の複合型介護施設となっている。施設を運営する株式会社エクセレントケアシステムは、国内主要都市に約50か所の介護施設を展開しており、このエクセレント宝塚ガーデンヒルズでは今までの施設運営ノウハウを活かした最新の設備やシステムを備えている。従来の施設では、入居者の生活援助、安全を確認するために頻繁に現場を見回りする必要があり、職員の負担は非常に大きい。介護業界全体として職員の人手不足が叫ばれる中、どうすれば業務負担を軽減できるのか?このような課題に対して、このエクセレント宝塚ガーデンヒルズではIoTを用いた介護支援システムを導入することで、現場の業務負担の軽減と同時に入居者の安全と満足度の向上に挑戦している。

解決策

今回採用されたのが株式会社Z-Worksの介護支援システム「ライブコネクト」だ。このシステム内のセンサーの一部としてアクシスコミュニケーションズ株式会社のワイヤレス小型ネットワークカメラ「AXIS M1045-LW Network Camera」 が採用されている。

「ライブコネクト」は、各入居者に合わせてカスタマイズされたIoTセンサーを提供することで、入居者の居室内での状況の把握や心拍数・呼吸数・睡眠状況などの体調確認を24時間リアルタイムで行うことができる。これらのセンサーで異常が発報された際に、早急に職員がスマートフォンから居室に設置されているAxisのカメラを確認するという運用だ。

効果

この介護支援システムを導入したことで、職員は常に施設内の見回りをする必要がなくなり、効率的に業務に取り組むことができるようになった。その効果として、入居者と雑談などのコミュニケーション時間を従来よりも確保できるようになった。一般的にはIoTやAIのシステムを導入すると人対人のコミュニケーションが減ると思われがちだが、業務の一部をシステムに任せることによって人対人のコミュニケーション時間が増えるということである。また、カメラ導入の効果として、入居者の怪我防止などの安全対策にも役立っている。例えば、入居者が転倒した際の状況などが記録されているため、原因究明ができ再発防止策を講じることが可能となっている。

転倒などが起きた際にその場で直接確認が難しいが、エクセレント宝塚ガーデンヒルズではAxisのカメラで鮮明に確認できるため、発生状況を残すと同時に原因究明に利用することが可能です。
山中雅博 氏
株式会社エクセレントケアサポート 営業統括部長 チーフ・エバンジェリスト

システム導入の背景と詳細

株式会社エクセレントケアシステムは、有料老人ホーム、グループホーム、小規模多機能型居宅介護など入居者様の用途に合わせた50を超える介護サービス事業を展開している。2021年8月1日にオープンしたエクセレント宝塚ガーデンヒルズは、IoTを用いた介護支援システム「ライブコネクト」を導入するなど新たな取り組みも進めている。グループ会社である株式会社エクセレントケアサポートが介護施設向けの各種用品やシステムの導入支援などを行っており、今回の「ライブコネクト」導入に至った。

エクセレントケアシステム

近年、多くの業界でIoTシステムなどの利用が進んでいる中、介護業界でも人材流出の対策や人手不足による業務負担軽減を目的とした導入が進んでいる。「介護に対するさまざまな課題を解決する手段としてIoTを用いた介護支援システムの採用を検討し、エクセレント宝塚ガーデンヒルズに第一号として導入をおこなった。」と山中氏は語る。

エクセレントケアシステム

この介護支援システムは、各部屋の入居者の状況に合わせてワイヤレス通信が可能な小型ネットワークカメラ「AXIS M1045-LW Network Camera」や、バイタル計測用の睡眠センサー、離床用マルチセンサー、トイレ用マルチセンサー、出入口ドア用マルチセンサー、介護記録システム用のナースコールが設置されており、常にデータを取得し、スタッフステーションのモニターで状況の確認ができるようになっている。これらの情報はスタッフステーションだけではなく、各職員がモバイル端末を持つことで、各入居者の体調を含めたさまざまな状況確認を素早くできるような仕組みとなっている。

エクセレントケアシステム

従来の運用では、例えば夜間における見守りスタッフは1フロアー1名体制、見守り(訪室)頻度は2時間に1回で対応していた。今回の介護支援システムを導入することで「見えないことへの不安」が軽減され、離床検知時には入居者の緊急度合いをカメラ映像で把握できるようになり、職員のストレス・身体的負担軽減につながっているという。具体的には夜中に入居者が移動した際にセンサーの反応をみて行動が確認でき、トイレに行ったのか等も確認できるため、定期的な見守り(訪室)を減らし、効率的な介護が可能となっている。さらに、他の方の支援に入っている場合でも、モバイル端末を利用することでカメラ映像が確認でき、他の入居者の状況も把握できる点は有効であり、現場スタッフと入居者の安心感に繋がっているようだ。このような効率的な介護支援の仕組みを利用することで、1日の隙間時間が確保できるようになり、スタッフ同士のコミュニケーションや入居者とのコミュニケーション時間に充てることができている。また、この介護支援システムでは体調を把握できるセンサーも備えており、呼吸数や心拍数などが数値で把握できるため、経験+数値による状況判断がおこなえるという点も利点になっているようだ。

介護業界は今まで人力で多くの課題をカバーしてきたが、株式会社エクセレントケアシステム及び株式会社エクセレントケアサポートはこのようにIoTを活用した課題解決に取り組んでいる。上述の通り、職員の業務負担が減れば入居者とのコミュニケーションが増え、顧客満足度向上にもつながる。最新のテクノロジーを利用することは、結果として人と人とのコミュニケーションを増やす一助になることがわかった。将来的には、カメラを用いた双方向コミュニケーションで家族との面会などが叶えば、IoTはコミュニケーションツールとしてさらに有効的な役割を果たすであろう。入居者が楽しく安全に暮らし、また職員が無理なく働ける介護施設の運営に向けて、IoTを用いた介護支援システムの認知度が広まり、今後ますます導入が加速することを期待したい。

製品とソリューション

AXIS M1045-LWは、エッジストレージとIRイルミネーションを備えたワイヤレスHDTV 1080P IPカメラです。

AXIS M1045-LW Network Camera

エッジストレージと赤外線照明を搭載したHDTV 1080pワイヤレスカメラ

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