都市開発

古都が生み出す最新の公共安全戦略

組織: アイオワ州ダビューク市
場所: アイオワ州ダビューク, 米国
顧客のニーズ: 公共の安全, トラフィック管理
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アイオワ州ダビューク, 米国, 

ダビューク市は公共安全および交通管理のカメラネットワークを連携させて犯罪を解決し、また道路の混雑を緩和しています。 市内に設置された約1,400台のAxis製マルチセンサーやPTZカメラ、パノラマカメラ、ナンバープレートカメラは、街路や公園の安全の強化に貢献しています。


ミシシッピ河岸の断崖にあるアイオワ州ダビュークは、アイオワ州とイリノイ州、ウィスコンシン州が接する場所に位置し、豊かな歴史や芸術、文化、レクリエーションに恵まれた都市です。 ダビュークはアイオワ州最古の都市でもあり、かつては鉱業、木材、造船業が栄えていましたが、現在は観光とテクノロジー、出版産業の中心地に生まれ変わっています。 このような産業の変遷は、多くの中核都市に一般的な、公共の安全や交通管理の課題をもたらしました。

Cameras on pole by Port of Dubuque

2つのソリューションの合流

そこで市は公共安全通信を専門とするシステムインテグレーターであり、長年にわたり提携してきたRACOMに、緊急通報先として重要な911番サービスの技術構築を依頼しました。この技術には、電線が敷設されていない地域で運用される双方向無線システムと、マイクロ波イーサネットキャノピーも含まれます。

あるとき、ミシシッピ川沿いの野外アートギャラリー「アートオンザリバー」に展示されていた彫刻が破壊される事件が起きました。この事件をきっかけにRACOMは要請を受け、現場監視に数台のAxisビデオカメラを設置することとなりました。 「導入されたカメラは非常に役立ちました。そこで市は予算を組んでカメラを追加し、港やマリーナから市が所有する駐車場、鉄道の操車場、市立公園、ビジネス街に至るまで、様々な施設の遠隔監視を始めたのです」と語るのは、RACOMの全米サービスマネージャーを務めるケン・フリージ氏です。

Cameras mounted on pole

同じ頃、交通局は道路の安全上の懸念を解消する目的で、独自の交通カメラネットワーク開発を進めていました。 ダビューク市に勤務する土木技術エンジニア、デイブ・ネス氏は次のように振り返ります。「交通感応型システムの構築に向けた市の取り組みは、当時としては非常に先進的でした。しかし雪や霧などの悪天候の場合は特に、車両の検知エラーの問題が顕著でした。 またそのカメラには交通パターンを検知し、信号を変えるだけの機能しかありませんでした。 録画には対応しておらず、 潜在機会を逸していたんです」

数回にわたる設備投資を経て、市の現行の交通管理システムにはレーダーとAxisのカメラ技術が組み合わせて導入されており、確実な車両検知と信号制御を実現しています。 このカメラは交差点の交通車両を様々な角度から録画しており、路上の衝突や他の事故の正確な記録を警察に提供しています。 

Monitors on wall to view streaming video

その後、公共安全部門と交通局はそれぞれ同時期にMilestoneのXProtectビデオ管理ソフトウェア (VMS) への移行を決定しました。このとき2つの部門は、サイロ化された複数のビデオネットワークが存在することで、市全体のセキュリティ運用が無駄に複雑になっていたことに気づきました。

「他の地方自治体組織が使用する分を含めると、現在市内に設置されているAxis製カメラは2,500台を超えています」とデイブ・ネス氏は話します。 「MilestoneのInterconnectを経由して自治体組織が各自管轄するすべてのビデオネットワークを接続すると、承認されたユーザーは1回のログオンでネットワーク全体のカメラを視聴できます。 この仕組みは911の緊急通報に応答する司令センターの担当者にとって、特に重要です」

Light pole on city street with cameras mounted

高所カメラを活用した全方向監視

ダビューク市の交通管理システムは、カメラで交差点の渋滞を監視するだけではありません。 ネス氏は次のように話します。「通常の場合はAXIS Q16 Box Cameraシリーズのデバイスを4台設置し、交通状況だけでなく信号機も含めて4方向で監視します。 長距離にわたり良好な視界を確保できる場合は、半マイル以上先まで監視できる望遠レンズ付きのQ16をさらに4台追加して、ナンバープレートや他の部分を細部まで撮影します」。

望遠レンズを備えたAxisカメラを導入することで、市内の各街区にカメラを設置する必要はなくなります。 「ハードウェアへの投資と付随するメンテナンス費用を最小限に抑え、同時に市街地の道路を最大限カバーするという非常に効率的な方法なのです」とネス氏は断言します。

ネス氏のチームでは信号機からの視界距離に応じてAXIS Q63 PTZCameraシリーズのカメラを設置して監視範囲を強化しているほか、AXIS P388 Panoramic Cameraシリーズのデバイスを約35フィートの高さに設置して交差点全体とすべての進入路を単一の視野で監視することもあります。

「当局はさまざまな角度から撮影しているので、警察や保険会社はこの交通ビデオを頼りに事故調査を行って、誰の過失なのかを判断できます」とネス氏は説明します。 

市民はAxisのカメラが設置されたことで、日々良い方向へ変化していることを実感しています。「うちの近所にはいつカメラが設置されるんですか?」という問い合わせをたびたび受けていますね。
デイブ・ネス氏
ダビューク市、土木技術エンジニア
Aerial photo of Dubuque

犯罪を減少させ、事件を解決

ダビュークの地元紙「テレグラフ・ヘラルド」は、Axis製の公共安全および交通安全カメラが警察による容疑者の逮捕や犯罪解決の手がかりとなったケースを頻繁に報道しています。このような報道も、住民が市内全域に配備されたカメラネットワークへの信頼を築く手助けとなっています。

ネス氏はこのように話します。「市のカメラは悪質な行為者に対する抑止力であり、また警察にとっては優れた捜査ツールとなっています。 カメラは現場から逃走する車両のナンバープレートやその他の細かな情報など、事件に関する詳しい情報を豊富に、リアルタイムに撮影しています。 包括的なカメラネットワークが存在するおかげで、警察は市内の容疑者の動きをすばやく追跡し、現在地の捜索令状を取得して逮捕できます」

Axis製カメラは2015年に初めて設置され、その後市内の犯罪総件数は29%減少しています。 市のカメラは、2023年の1年間に市内で生じた人的被害を伴う犯罪の77%で警察による解決に貢献しています。

「市民はAxisのカメラが設置されたことで、日々良い方向へ変化していることを実感しています。『うちの近所にはいつカメラが設置されるんですか?』という問い合わせをたびたび受けていますね」とネス氏は語っています。

緊急通報への対応強化

RACOMは現在、市と協力し、緊急対応を迅速化するために911番の通報システムを複数のAxisカメラネットワークにリンクさせる取り組みを進めています。 ケン・フリージ氏はこのように説明します。「指令センターに通報が入ると、担当者はその電話番号をCADシステムに入力します。この入力で、通報の位置情報を取得します。 その位置情報がMilestone VMSに送信されると、現場のカメラの周囲にジオフェンスが生成されます。すると、担当者のモニターに自動的にカメラの映像が表示されます」

市がまだカメラを設置していない住居地域から通報が来た場合、Milestone SystemのXProtect VMSは、現場に最も近い主要アクセス道路を監視するカメラにジオフェンスを生成します。

「ビデオはリアルタイムで送信されるので、司令担当者は最新の交通状況を確認し、救急車やその他の救急隊員を現場へ向かう最速のルートで誘導することができます。 時として、現場到着までの時間短縮が命を救こともあります」とフリージ氏は話します。

また警察では、停電や化学物質の流出など、事故対応に際して現場の安全面の問題を事前に把握する目的でもカメラを活用しています。 多くの場合、司令担当者が収集した情報は、警官が現場に到着する前に誰に過失責任があるかを判断する手助けとなります。

今後は現場の警官にビデオを配信する機能が導入される予定で、この計画は着々と進んでいます。 しかし現時点では、警官は報告書作成のために署に戻ってからしかビデオを見ることができません。 

Aerial photo of water tower

都市行政の改善

ダビュークでは市内全域にAxisカメラの設置が進んでおり、市のますます多く部署がこの技術で取得した情報の活用を始めています。 たとえば駐車課では、運転手がパーキングメーターでの違反行為を認めない場合や、駐車禁止場所、または違法駐車で車両が牽引された場合などにビデオを確認しています。 また公共事業局では冬の嵐の際に除雪状況や道路管理状況を監視し、道路の安全性を確認しています。 フリージ氏は、公共の交通機関から公園、レクリエーション用施設、道路や橋のメンテナンス、河川流域の管理に至るまで、市のカメラネットワークが豊富な情報を提供することで、住民や企業、観光者の暮らしがより良くなっているこを実感しています。

決め手は革新性とサポート力

「競合製品を用いたテストベッドにおいて、LightfinderやZipstreamなどの機能を搭載するAxisカメラの優位性は変わっていません。 しかしAxisと20年近くパートナーシップを継続してきた理由は、製品を支える『人』です」とケン・フリージ氏は力説します。

自社カメラの使用状況をより深く把握するため、Axisの設計エンジニアはスウェーデンの本社から何度も同市を訪れていると氏は言います。 また「Axisは我々の意見を尊重してくれます。その後発表された製品では、市の提案がいくつも採用されました。 何より、我々が難題に直面すると、Axisは最適な人材を連れてきてすぐに解決してくれます」と語っています。 

Monitors on wall

未来の相互接続計画

ダビューク市では現在も交通、公共安全、郡の行政、学区用に4つの別々のネットワークが維持されています。一方でフリージ氏は、最終的にMilestoneのInterconnectを経由し、4つのネットワークすべてを連携させる計画であることも明かしています。 連携後もユーザーは日常的な使用において、各自のAxisカメラネットワークをローカルで制御できます。 一方で有事の際には、権限を持つ関係者は関連するすべてのライブストリームとアーカイブビデオに簡単にアクセスできます。このためカメラがどのネットワーク上にあっても、高い状況認識力をもって調査時間を短縮できます。 

製品とソリューション

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Axisのパートナー組織

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