SoCから包括的に:すべてのレイヤーで高品質を実現

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2021年11月7日
お客様は、テクノロジーにより実現する最高品質の映像監視を求めています。 これを実現するには、可能な限り生産プロセス全体を管理することが不可欠となるだけでなく、カメラの最も基本的な側面であるSoC(システムオンチップ)を生産することが著しいメリットにつながります。

1999年に初めてリリースされ、現在第8世代目を数えるARTPEC SoCは、Axisが可能な限り最高品質のネットワークカメラを提供するための基盤となっています。 エッジでのディープラーニング分析に重点を置き、ビデオ監視用に特別に設計された最新のARTPEC-8 SoCは、初代ARTPEC SoCの100倍以上の性能を誇ります。独自のSoCの設計と製造を管理することで、Axisは顧客ニーズに最適化された製品を開発すると同時に、サイバーセキュリティ脅威といった外部要因の変化に対処していくことができるのです。

社内開発による品質

監視カメラにおける「高品質」の概念には、さまざま要素が関与します。 当然のことながら、高解像度の画像は必須ですが、それぞれに特有の顧客ニーズに対応できる使いやすい機能も同様に重要となります。 最近では、エッジでのディープラーニングに基づくアプリケーションを含め、分析アプリケーションをサポートする能力が重視されるようになりました。 品質のあらゆる側面を満たす能力の中核にあるのがARTPEC SoCです。

20年間にわたる開発への取り組みにより、市場で独特なSoCが誕生しました。これには、いくつかの要因が関与しています。 主要ポイントの1つとして、ARTPEC SoCが社内で設計・開発されているという事実が挙げられます。 それほど特別なことのようには思えないかもしれませんが、事実、お客様に提供できる多くのメリットを支えているのがこのARTPEC SoCです。

Axisのエキスパート・エンジニアであるステファン・ランドバーグ(Stefan Lundberg)氏は、「効率的な画像処理と画像圧縮を実現するため、言い換えれば、将来的な高品質ネットワークビデオの需要を満たすことを目的として、当社は常にARTPEC SoCの最適化に取り組んできました。 これにより、非常に高画質であるだけでなく、高性能と帯域の優れた使用効率を実現し、必要に応じてエッジで分析を実行できるネットワークカメラを提供できるようになりました。これには、ディープラーニングに基づく分析が含まれます。 社内開発だからこそ、SoCをカメラ機能に特化させ、顧客ニーズを満たすことができるのです」と語っています。

最前線のセキュリティ

IPカメラにおいてサイバーセキュリティがますます重要となり、これに対するお客様の関心も高まっています。そのため、ARTPEC SoCは、現在だけでなく将来的な脅威を念頭に置いて設計されています。 実際、当社独自の設計でSoC自体の製造を管理できることで、変化するサイバーセキュリティ環境に合わせて迅速に改良し強化することが可能となります。

ランドバーグ氏は、「ARTPEC SoCは社内で設計されていることから、当社はSoCのアーキテクチャーから最終的に製品に至るまでのプロセスを管理し、全体においてセキュリティの脆弱性をもたらし得る欠陥がないことを確認することができます。 このようにチップの詳細を深く把握していることから、他社よりもはるかに早く、潜在的なセキュリティリスクを特定し軽減できるのです」と説明しています。

ARTPEC 8

最新世代のSoC「ARTPEC-8」は、ARTPEC-7で導入されたサイバーセキュリティ機能に基づいて構築されています。これには、承認された安全なファームウェアのみのインストールを保証する署名付きファームウェア、および未許可のファームウェアの起動を防止するセキュアブートが含まれています。 すべての新しいカメラには、暗号化キーと証明書を安全に保管できるAxis Edge Vaultが搭載されています。また、一部のカメラは、FIPS準拠の安全な保管を実現するTrusted Platform Module(TPM)を備えています。

エッジでのディープラーニング&追加のセキュリティのメリット

有用なセキュリティ上のメリットを備えるARTPEC-8によりもたらされるもう1つの重要な利点として、「エッジ」で強力なディープラーニング分析が実現することが挙げられます。つまり、カメラには、カメラ自体に内部のデータを分析する処理能力が備わっているということです。 主なメリットは、非常にきめの細かいリアルタイムの物体検知と分類です。これにより、物体を自動的に検知し、人物や車両の種類といったさまざまなタイプの物体を区別できる強力な分析機能を実現することができます。 こうしたアプリケーションをデバイスに直接組み込むことで、中央サーバーにデータを送信することなくビデオを分析できるようになります。 さらに、セキュリティ上のメリットもあります。データを分析し、匿名化や暗号化を施してからデータセンターに送ることで機微なデータを失うことを防ぐことも可能になります。

常に未来を見つめて

今後数年間に発生する顧客ニーズを念頭において製品を開発できるように、ARTPEC SoCの開発が進んでいます。 次世代のSoC設計で潜在的な要件すべてを満たすことを目的として、専門エンジニアチームが将来を見据えて開発を推進しています。

当社は、独自のSoCを設計することで、製品のすべての側面を

管理できるようにすることが非常に重要であると考えています。

ランドバーグ氏は、「何よりもまず、ネットワーク映像監視アプリケーションに最適化されたソリューションを提供できるように、当社は独自のSoCを社内開発しているのです。 このことがまさにお客様やパートナーがAxisのカメラを選んでくださる大きな理由となっています。 とはいえ、セキュリティの基盤設計やシステム全体のコスト削減など、検討しなければならない他の側面はさまざまあります。 当社は、独自のSoCを設計することで、最終製品のすべての側面を管理できるようにすることが非常に重要であると考えています。 今後数十年の間に、ARTPEC SoCの世代がより進化すると確信しています」と締めくくっています。

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