アクシスでは、設計から設置・管理まで、プロジェクトの全段階においてユーザーの作業を簡素化し、時間を節約するためのデジタルツールの開発に、多くのリソースを注いでいます。最高のソリューションを提供するため、お客様やパートナーと緊密にコラボーレーションを行っています。
映像監視システムを手がけるシステムインテグレーターにとって、時はまさに「金なり」です。競合が非常に激しい業界ですので、作業を迅速に処理することでより多くの見積もりを作成し、より多くの顧客とプロジェクトを狙うことが肝要です。
システムインテグレーターにとって最も時間のかかる作業は、使用するカメラについて顧客が考えを変えたことで生じる見積もりのやり直しです。一方でエンドユーザーにとっては、できるだけ選択肢を広くして、最良の監視システムをできるだけ安く手に入れようと考えるのが当然です。
パートナーとエンドユーザーの両者にメリットを
両者の立場は異なりますが、無料で使えるAxisオンラインツールを使うことにより、どちらもこの段階での困難の解消だけでなく、次の段階においてもメリットを受けることができます。ヨーラン・サンドベリ (Göran Sandberg) は、アクシスのツールスペシャリストです。
当社がオンラインツールを開発して提供することの第一の目的は、
お客様とパートナーの成功を後押しすることにあります。
「私たちは、実際の課題に対処できるツールを提供することに、多くの時間とリソースを注いでいます」と、彼は言います。
これは主に、コンポーネントの適切な選択を容易にすることと、設計から設置、そして運用からメンテナンスといったプロジェクトのすべての段階における時間の節約にかかっています。
作業を迅速に進めるための鍵は、映像監視システムの構築作業から推測に頼る部分を取り除くことにあります。そのために特に役立つツールが、プロダクトセレクターとAXIS Site Designerです。
初めからきちんとしておく
「プロダクトセレクターは、コンポーネントのオンラインカタログです」、とヨーランは説明します。「このツールはPCからクイックにアクセスでき、必要なものを素早く探すために条件をつけた絞り込みもできます」
「AXIS Site Designerを使えば、プロジェクトと見積もりの作成における時間のムダにさよならすることができます」と、アクシスのグローバルセールスエンジニアであるショーン・キーティング (Shawn Keating)は説明します。彼は、Axisツールを使いながらパートナーや顧客と密接に仕事を進めた豊富な経験の持ち主です。彼は、適切なカメラとアクセサリーを簡単に見つけられる絞り込み機能のメリットに加えて、帯域幅とストレージソリューションを正しくおさえるための有用な機能についても指摘しています。
「このツールを使うことで、最初の段階できちんとしておくことができるようになります。これは大きなメリットです。映像監視システムは複雑なプロジェクトになることがよくあり、それを実現するための選択肢は百万にも上ります」、とショーンは言います。
このツールは、最初の段階で最適なシステムを容易に素早く構築できるようにするだけでなく、設置段階に進む際にも安心を与えてくれます。
「設置段階に進もうとした時に、間違ったコンポーネントを選択してしまったことに気づいたときほどイライラすることはありません。間違った取り付けアクセサリーといった、一見重要とは思えないような小さなことが、設置担当者の手を止めさせる要因となり得るのです」とショーンは言います。
競争力を提供します
システムの仕様が固まったら、それを簡単に文書化できます。それを見れば、エンドユーザーは何を購入しようとしているのかを容易に理解できます。「業務の処理能力を高めることは、大きなメリットになります」と、ショーンは言います。
システムインテグレーターは競争力を持つ必要に迫られています。プロジェクト獲得のためには競合に勝たなければならないのです。したがって、こういった機能は競争力を提供してくれます。
また、エンドユーザーが見積もりを手にしたあとで仕様変更を思いついたような場合でも、心配はいりません。見積もりの更新に必要な時間は、わずか数分です。
「もう一つのメリットは、終了したプロジェクトとソリューションを保存できる点にあります。それらは、次のプロジェクトに再利用できるのです。ですから、長期的にはより多くの時間が節約できることになります。また、勝ち目が読めないコンペにもトライできるようになる、という側面もあります。プロジェクトを受注できなくても、費やした時間と手間がまったくのムダにはならないからです」、とショーンは説明します。
お客様主導の開発
アクシスでは、複数の専任チームが新規ツールの開発と現行ソフトウェアの更新を継続的に行っており、新しい機能や使いやすさが増えています。彼らは最新鋭のツールを、ヨーランの言葉を借りると「時にはお客様が必要とする前に」生み出しますが、ほとんどのツールはお客様やパートナーとの恊働の中から着想されたものです。
「私たちはお客様やパートナーの悩みを知るために、多くの場合セールスエンジニアを通して対話を続けています。そういったニーズに耳を傾け、それに応えるためにツールを調整しています。私たちがこの仕事を上手くこなすためには、つまるところそういった方々からのインプットが必要なのです。一緒に協力することが、不可欠です」と、ヨーランは語ります。