チップを基盤に:すべての層に品質を組み込む

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2019年11月26日
お客様は、技術により可能となる最高の映像監視品質を期待しています。これを実現するには、可能な限り生産プロセス全体を管理することが不可欠であるだけでなく、カメラの最も基本的な側面であるチップ自体を生産することが大きなメリットとなります。

1999年に初めて設計され、現在第7世代に達したARTPECチップは、アクシスが最高品質のネットワークカメラを提供する上での基盤となっています。映像監視用に特別に設計された最新のARTPEC-7チップは、第1世代製品の50倍以上の性能を備えています。当社独自のチップを設計・製造することで、アクシスは顧客ニーズを満たす最適な製品を製造でき、サイバーセキュリティにおける脅威といった外部要因の変化に対応することができます。

社内開発による品質

高品質の監視カメラの概念には、さまざまな要素が伴います。高解像度の画像を捉えるということは言うまでもありませんが、それぞれのお客様固有のニーズに対応し、使いやすい機能を提供することが重要です。品質のあらゆる側面を満たす能力の中核となっているのがARTPECチップです。

20年間にわたる開発への取り組みにより、市場で独特なチップが誕生しました。これには、いくつかの要因が関与しています。主要ポイントの1つとして、ARTPECチップが社内で設計・開発されているという事実が挙げられます。それほど特別なことのようには思えないかもしれませんが、実際、お客様に提供できる多くのメリットの基盤となっているのがこのARTPECチップです。

アクシスのエキスパート・エンジニアであるステファン・ランドバーグ(Stefan Lundberg)氏は、「効率的な画像処理と画像圧縮を実現するため、言い換えれば、将来的な高品質ネットワークビデオの需要を満たすことを目的として、当社は常にARTPECチップの最適化に取り組んできました。これにより、非常に高画質であるだけでなく、高性能と優れた帯域幅の使用効率を実現し、必要に応じていつでも分析を実行できるネットワークカメラを提供できるようになりました。社内開発により、チップをカメラ機能に正確に適合させることができるため、顧客ニーズを満たすことができるのです」と語っています。

最前線のセキュリティ

サイバーセキュリティがIP接続カメラにとってますます重要な側面となってきていること、またお客様にとってこれが重要な関心事となっていることから、長年にわたり、当社は現在だけでなく将来的な脅威を考慮してARTPECチップを設計してきました。実際、当社独自の設計でチップ自体の製造を管理できることで、変化するサイバーセキュリティ環境に合わせて、迅速に改良し、設計を強化することが可能となります。

ランドバーグ氏は、「ARTPECチップは社内で設計されていることから、当社はアーキテクチャから最終製品に至るまでのプロセスを管理し、全体においてセキュリティの脆弱性をもたらし得る欠陥がないことを確認することができます。このようにチップの詳細を深く把握していることから、他社よりもはるかに早く、潜在的なセキュリティリスクを軽減する可能性を特定できるのです」と説明しています。

ARTPEC 7

最新世代のチップ「ARTPEC-7」により、承認された安全なファームウェアのみがインストールできるようになる署名付きファームウェア、および未許可のファームウェアの起動を防止するセキュアブートなど、アクシスのカメラにセキュリティ機能を「組み込む」ことができるようになりました。一部のカメラは、セキュアストレージのセキュリティを高めるために、暗号化キーと証明書を生成するTPM(トラステッド プラットフォーム モジュール)も搭載しています。

より高いセキュリティ上のメリットを備える新機能

有用なセキュリティ上のメリットを備えるARTPEC-7によりもたらされるもう1つの重要な利点として、「必要に応じていつでも」強力な分析を実施できるということが挙げられます。つまり、カメラ自体にデータを分析する処理能力が備わっているということです。主なメリットは、リアルタイムの物体検知です。これにより、アクシスは物体を自動的に検知できる強力な分析機能を開発できるようになります。こうしたアプリケーションをデバイスに直接組み込むことで、中央サーバーにデータを送信することなくビデオを分析できるようになります。さらに、セキュリティ上のメリットもあります。データを分析し、データセンターに転送する前に、必要に応じてデバイスで暗号データを匿名化して生成することで、機密データが損失する可能性が大幅に削減されます。

常に未来を見つめて

今後当社が開発する製品は顧客ニーズにより左右されます。これを念頭に置き、当社は絶えずARTPECチップの開発を継続しています。優先する機能を判断するため、当社は先見の明のある専門技術者チームを配置しています。このように、当社は潜在的な要件をすべて確実に満たせるような次世代のチップ設計に取り組んでいます。

チップを製造することで、最終製品の側面すべてを管理することは

非常に貴重なことだと考えています。

ランドバーグ氏は、「何よりもまず、ネットワーク映像監視アプリケーションに最適化されたソリューションを製造できるように、当社は独自のチップを社内開発しているのです。最終的にアクシスのカメラがお客様とパートナーにとって第一選択肢の製品となっているのはこのためです。とはいえ、セキュリティの基盤設計やシステム全体のコスト削減など、検討しなければならない他の側面はさまざまあります。当社は、チップを製造することで、最終製品の側面すべてを管理することは非常に貴重なことだと考えています。今後数十年の間に、ARTPECチップの世代がもっと増えていくと確信しています」と締めくくっています。

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Miho Osakada
詳細については、下記までご連絡ください: Miho Osakada (小阪田 美穂), Marketing Specialist, Axis Communications
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