統合されたセキュリティおよび監視システムを指定する際に考慮すべき5つの優先事項

統合されたセキュリティおよび監視ソリューションの実装を検討している事業主のみなさまは、利用できる広範囲な選択肢に困惑するかもしれません。多数のハードウェアおよびソフトウェア製品が存在するため、指定できる選択肢は事実上無限です。たとえば、ある事業では、組織の特定のニーズを満たすために配置された多種多様な製品がビデオ管理システム (VMS) によってネットワークで接続された統合ソリューションを活用できます。柔軟性を持つ単一のプラットフォームを使用してセキュリティ ネットワークを構築すれば、将来に音声や訪問者のリモート管理といった機能を追加できる可能性があります。

お客様は現時点でのニーズに注目するだけでなく、事業が時間とともに変化する可能性も考慮に入れる必要があります。たとえば、さまざまなテクノロジーや製品を統合するVMSへの投資は、最初は不要に思えるかもしれませんが、容易に機能を管理したり、時間とともに機能を追加したりできる可能性を得ることができます。

事業にとって最良の選択肢を絞り込んでいくことは途方もない作業に思える可能性があるため、当社はお客様がビジネスニーズに最も適したセキュリティおよび監視ソリューションを識別するのに役立ついくつかの優先事項をまとめました。

1. 目的を明確にする

新しいセキュリティおよび監視システムを設置したい理由は何でしょうか?それを事業でどのように使用しますか?この質問に対する当然の答えは「セキュリティの改善」ですが、「セキュリティの改善」が意味することは業種によって異なります。監視システムをセキュリティに使用する方法が具体的であればあるほど、より事業に合ったソリューションを選択できます。たとえば、小売業者は万引きによる損失を防止するためにカメラを必要としますが、産業施設の所有者は周辺と生産工程の保護をより重視するかもしれません。

システムがビジネスニーズに対してどのように機能するかに注目することにより、主に必要な機能を判断できます。その後で具体的なハードウェア要件に注意を向けることにより、不要な機能にお金を払うことなく、すべての要件を満たすソリューションを確実に指定することができます。

2. インフラストラクチャーを考慮し、データの過負荷に備える

現在の高解像度ネットワークカメラシステムでは大量のデータが生み出され、これらのデータはストリーミングして保存する必要があります。このことはお客様の既存のインフラストラクチャーにどのような影響を与えるでしょうか?Zipstreamなどの圧縮テクノロジーは、ストリーミングと保存に関する要件を小さくし、結果としてコストを削減するのにとても役立ちます。

3. ROIを測定する方法を知る

事業において、すべての資本および運営費は利益につながることが求められており、セキュリティおよび監視ソリューションも例外ではありません。お客様は、事業にもたらされる利益がどの程度かを詳しく検討し、それに基づいて投資できる金額を決定する必要があります。一部の業種では、利益は他の業種よりも目に見える形でわかります。たとえば、小売業者は万引きによる損失の減少をはっきりわかる利益として識別できますが、その他の業種では、予防手段としてのビデオ監視ソリューションによる抑止効果は、保険費用に反映されるための数値化が困難です。

4. 優先事項のリストを作る

テクノロジーへの投資の際は必ず予算上の制約があるため、妥協できる点に留意することも大切です。たとえば、車を買う場合、特に幸運でない限りは重要でない部分を犠牲にする必要があります。ある人にとっては効率的なエンジンのためにハイスペックの車内エンターテインメントをなくすほうが合理的であり、別の人はメタリック塗装や合金製ホイールよりも快適性を重視します。必要不可欠の機能と利用できる予算がはっきりわかっていれば、「必ず導入するもの」と「できれば導入するもの」について客観的な選択を行うことができます。

長期的にお金を節約できる点にも注目すると良いでしょう。たとえば、ハードウェアが1つのソフトウェアプラットフォームで動作できるオープンなシステムに投資するなら、システムを更新するたびにスタッフを再トレーニングする必要がないため、コストを節約できます。このとき、セキュリティチームはソリューションを既存の役割の一部として容易に使用できます。

5. 未来に備えて計画する

あるソリューションは現在のニーズと予算に合っているかもしれませんが、その使用期間中に利益がもたらされますか?それとも、事業が変化を必要とするときに拡張や調整を実施できるソリューションに投資したほうが良いでしょうか?これらの要因を評価することにより、正当な投資として認められるソリューションを十分な情報に基づいて決定することができます。

新しいセキュリティソリューションを設置する際は特定の誘因があるかもしれませんが、今日必要なことだけを考慮して未来に必要な可能性のあることを考えないなら、投資を長期的に保護することにはなりません。

お客様の会社は新しい施設や事業所を開く計画をお持ちでしょうか?年ごとに成長して新しい従業員を雇用していますか?今は予算の余裕がないが来年には投資できる追加の機能が必要となる可能性があるでしょうか?お客様のシステムには、こういった状況の変化に対応できるだけの俊敏性が必要です。

新しい未知のセキュリティ脅威が姿を現す可能性もあります。予期しない事態に備えて計画することは困難ですが、ソリューションを将来にわたって確かなものとするため、危機管理計画が必要不可欠です。アップグレードの時期が来たときに新しいリソースへの出費を行うのでなく、変化するビジネスニーズに合わせて調整できる拡張可能なソリューションについて利用できる選択肢を調査しておきましょう。事業と共に成長するシステムへの投資について、詳しくは中規模のセキュリティシステムに関する私のブログ投稿をご覧ください。

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