Axisネットワークカメラは、工場敷地内の車両管理に役立ちます。
1日に数百台分の画像からナンバープレートの情報を識別しています。
ミッション
和歌山県の広大な敷地に複数の工場を運営しているある橋梁および鉄骨構造物メーカーは、複数の製造プロジェクトを同時に並行して行い、橋梁や大型建築物の構造物を製造しています。 毎日最大数百台の大型車両と従業員用車両がこれらの工場に出入りしており、安全上の理由から、これらの各車両のナンバープレート、会社、部門を確実に記録する必要がありました。 また、敷地内に出入りするすべての車両に保安所で停車するよう要請し、出入りの際に各車両の詳細を担当者が迅速に記録する必要がありました。
ソリューション
現在導入されているシステムは、ネットワークカメラでナンバープレートを撮影し、取得した画像を分析することで、敷地内に出入りする車両のナンバープレート情報を記録するだけでなく、車両がすでに登録されているかどうかを即座に判断できます。
工場敷地内の主要道路を監視および記録するために、同時に別のシステムを設置しました。 敷地は主に屋外であるため、IP66準拠の防水、防塵性能を備えたAXIS P1365-E Mk IIが選ばれました。 車両ゲートに設置されたAXIS P1365-E Mk IIで撮影された映像は、ローカルでAXIS Sシリーズ機器に記録され、ナンバープレート情報を識別するためにサーバーにも転送されます。 このナンバープレート情報は会社の車両データベースと比較されます。 この比較により、車両がすでに登録されていることが確認されると、保安所のインジケーターが緑色に変わります。 まだ登録されていない車両の場合、ライトが赤に変わります。
結果
以前は、工場に出入りする車両のナンバープレート情報を手動で記録していましたが、このソリューションの導入により、プロセスを迅速かつ自動的に実行できるようになりました。
同社の工場長は次のように述べています。「記録された情報や画像は証拠としても利用でき、現場の安全管理の観点からも役立ちます」
毎日数百台の車両が行き来していますが、車両情報をリアルタイムで記録できるようになり、効率が飛躍的に向上しました。 画質も満足です。 記録された情報や画像は証拠としても利用でき、現場の安全管理の観点からも役立ちます。
システムの設置と関連する情報
このメーカーは1921年に設立された老舗企業で、本社は大阪市浪速区にあります。 鉄道橋や道路橋の設計、製造、建設、維持管理に加え、建物の骨組みとなる構造物の製造、建設にも携わっており、明石海峡大橋をはじめ、約2,300件の橋梁/構造物プロジェクトを手掛けた実績があります。
以前は、警備員が入場パスを目視検査してナンバープレート情報を記録できるように、工場に出入りする各車両は正門で停止していました。 複数のプロジェクトが同時並行で進められているため、さまざまなサイズの多くの車両が常に敷地を出入りしています。 忙しい時間帯には、500台以上の車両が行き来することもあります。 警備員の立場からすると、各車両の詳細を確認して記録することはかなりの負担になっていました。 敷地に出入りする車両を識別する機能は、工場の管理者が長年求めていたものでした。
選択した機器は、AXIS Sシリーズレコーダー (ビデオ管理ソフトウェアAXIS Camera Stationを搭載) とAXIS P1365-E Mk IIカメラでした。 AXIS SシリーズにはPower over Ethernetスイッチが組み込まれているため、この1台でビデオの録画と管理からカメラへの電力供給まですべてを行うことができます。
固定ボックス型のAXIS P1365-E Mk II監視カメラは、正門で赤外線ライトとともに使用されています。 このカメラはIP66準拠の防水、防塵性能を備えているため、屋外での設置に最適です。
また、ダイナミックキャプチャーによって可能になる優れたワイドダイナミックレンジにより、車両のヘッドライトからの逆光を受けていてもナンバープレートを鮮明に撮影でき、夜間は赤外線を自動的に利用してナンバープレートを鮮明に撮影できます。 ゲートに接近する車両が画像で検出されると、ナンバープレートが自動的に撮影されます。
撮影された画像はナンバープレート認証システムに転送され、即座に識別された後、会社の車両情報のデータベースと比較されます。 この比較により車両がすでにデータベースに登録されていることが確認されると、保安所のインジケーターが緑色に変わり、警備員に通知されます。 登録されていない車両の場合、赤色に点灯します。 ネットワークを介したインジケーターライトのオン/オフの切り替えには、AXIS P8221 Network I/O Audio Moduleが使用されています。 警備員はインジケーターライトに基づいて入場車両への対応を行います。 さまざまなカメラで撮影された映像は、AXIS Sシリーズの録画ソリューションによって継続的に録画されます。
システムの設計と導入を担当したのは、AXISパートナーの東芝エルイーソリューション (TLES) です。 TLESは、長年にわたりAXIS Camera Stationをベースとしたソリューションを構築してきたスペシャリストであり、さまざまな業界のエンドユーザーの多くの問題を解決してきました。 システム導入後は、車両台数が増えてもゲート手続きを迅速に行えるようになり、敷地内の交通の流れがスムーズになったほか、システムを24時間稼働させることで、工場の安全性が向上しました。
道路や橋梁の社会インフラや多くの建物の骨組みを支えてきたこの工場では、日々の車両識別のために、ビデオ映像に基づく高度なソリューションも導入しました。 Axisはこの老舗メーカーの最先端の取り組みをサポートしています。